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山形県:赤川花火大会(2023年)鑑賞日記
赤川花火事前準備編 ノウハウ大公開

赤川花火大会を私は2014年から6回鑑賞しています。電車で行ったり車で行ったり、強行日帰りで行ったり泊まったり。
そのノウハウを含め記録をまとめました。今回はまさかの3部作です

  1.準備編【ここ!】
  2.当日花火編(出発・アニバーサリーデザインカーニバル)
  3.当日花火編2(大型スターマイン・鶴岡観光)

赤川花火鑑賞にむけての準備の参考になれば私も嬉しいです。


①鑑賞への準備

まず、花火鑑賞に必要なもので、事前に準備が必要なものは次の通り。
 ・鑑賞チケット
 ・交通手段
 ・宿泊場所(遠方の場合)
 ・天気の確認
です。戦いは6月から始まります。

①-A 鑑賞チケットについて

ここ数年かなり有料エリアが強化されしっかりと地面から伸びるトラうちを楽しむためには有料券の入手がほぼ必須となりました。無料でゆっくり見れるエリアはありません。赤川の堤防に上れないため堤防の外側から見るようになってしまいます。下記の写真は大会終了後の大会本部の裏側くらいの位置なのですが、写真で見て分かる通り、堤防の坂の部分は一切人を入れていません。また堤防上の道路は緊急車両の通行道として確保しているため立入禁止となっています。要するに堤防内の平らなところのみが鑑賞エリアとなっており、かつすべて有料席です。

この有料席の入手方法は2つあります
  ・公式サイトでの購入
  ・イープラスでの購入
2023年度では、公式サイトでの販売が激戦でした。メモしておきます。

公式サイトでの購入はかなりの激戦です。地元枠はひとまずおいておくとして、通常の人が入手するには発売当日にチケットを確保する必要があります。例年7月頭にチケットがwebにて販売されます。このチケット確保がだんだんと困難になっていき、今年は久しぶりの開催ということもあって30分ほどで売り切れてました。(実際にアクセスして確保に挑みましたがそんな状況でした)
また、この大会は珍しく再訪者に対して「リピーター販売」があります。昨年、一昨年に赤川花火のチケットを公式サイトから購入した人に対して一般販売より前、だいたい6月の下旬あたりに先行して販売されます。 これが、例年ですと半日程度は残っていたかと思うのですが、今年は10:00販売開始と同時にアクセス殺到、20分くらいでアクセスが引き、その頃にはA席以外が全部売り切れ。おそらく1時間かからずにリピーター枠全席完売となっていました。

イープラスでは「イープラス席」というものが販売されています。下記会場図の左側ESA,EA,EBなどEが頭につく席がイープラス席です。イープラス席は、観客先左側に少し寄っているという難点はありますが、イープラスでの販売は比較的残っていました。リピーター席のカウント対象にはなりませんが、転売された高いチケットを買うよりはよいでしょう。

席の種類は、最前列のSA席、SA席の後ろになるA席、すこし中心位置からずれるB席と主に3種類あります。大会本部の位置から分かる通り、A席が花火の中心です。個人的なおすすめはA席ですが、これはお好みで。(価格と迫力を天秤にかけるかんじです)

ちなみに、A席は、2019年までは下記のような板張りで6人定員となっていたのですが、2022年大会からパイプ椅子となり4名定員となりました。広くなって定員が減ったので、かなりの余裕があります。

2018年当時のA席の写真

2023年のA席の写真

①-B 移動手段について

そして、チケットを確保したら、現地までの移動手段です。
私は首都圏在住のため、首都圏からの話になりますが主に2つの移動手段になるかと思います。
 ・自家用車
 ・電車

まず、車に関しては駐車場の事前予約はありません(2023年現在)。なので、事前に準備することは情報を集める程度になります。

電車に関しては、東京→新潟の新幹線 と 新潟→鶴岡の特急いなほ を乗り継いでの移動となります。
新幹線については席数に余裕があり、特に問題は有りません。えきねっとの得だ値のチケットを買うことで30%引きのチケットを購入することも可能ですが、1ヶ月前の販売事前予約を入れたにも関わらず外れました。お盆休み集の最後の土日になることが多いので、かなりの高倍率になっているようです。予約開始は乗車一ヶ月と一週間前です。7月10日付近にえきねっとから予約を入れておきましょう。
重要なのは 特急いなほの指定席を手に入れることです。実質使えるのはこの3本の特急しか無いためです。(2023年現在のダイヤ)

 ・新潟10:48→12:42鶴岡着 いなほ3号酒田行
 ・新潟12:41→14:30鶴岡着 いなほ5号酒田行
 ・新潟14:49→16:40鶴岡着 いなほ7号秋田行

山形側からの電車ルートは2023年時点では工事のため一部運休になっており現実的では有りません。
山形側からのバスは、後述する通り渋滞の影響を受けてしまうため、これもあまりおすすめできません。

気になるのはそれぞれのコストだと思います。2023年現在で試算してみました。
まずは前提条件はこんな感じです。ETC料金は周遊パックがあったり、燃費やガソリン代も違うだろうし、電車についてもトク割で10%割引があったりレンタカー代も千差万別なので、あくまで参考値です。
・車 30600円/台(関越道477km 走行時間6時間20分で試算してます)
  高速代 17000円(8500円✗2(往復))
   (ETC料金 東京駅(神田橋IC)→(関越道経由)→鶴岡市内(鶴岡西IC))
  ガス代 13600円 (往復960km)
   (燃費12km/リットル レギュラー170円/リットル換算(2023年時点では190円に近いですが・・)
・電車のみ 27360円/人 (東京駅〜(新潟)〜鶴岡駅 普通車指定席 往復 移動時間片道4時間)
・電車+レンタカー
   新幹線  21520円/人(東京〜新潟 普通車指定席 往復 移動時間片道2時間)
   レンタカー 20000円/台 (28Hレンタルくらい)

わかりにくいので、2人で行く場合、4人で行く場合くらいで試算してみます。
・2人の場合
 車 30600円 (ただし二人で片道470kmを運転する)
 電車 54720円 (現地での移動手段を別に調達必要)
 電車+レンタカー 60340円 (新潟から2時間は運転)
・4人の場合
 車 30600円
 電車 109440円
 電車+レンタカー 106080円
となります。金額上は車が圧倒的に有利ですが、かなりの移動距離かつ渋滞(現地駐車場確保時間かつ東京脱出側に渋滞リスクが有る)から避けるために朝4時出発となることを考えるとお値段なりの移動手段ではないかと思います。
個人的には2名であれば電車もしくは現地で自由に移動したいという要望があれば電車+レンタカーがおすすめできるのではと思ってます。
4名いてかつ運転に慣れた人が2名くらいいれば車はおすすめです。やはりコストは見逃せないですしね。500km弱でかつ新潟周りは渋滞が無いので、朝早く出れれば車に慣れた人なら大きな問題にはならないでしょう。

①-C 宿泊場所について

首都圏からの日帰り強行プランですが、できればやめたほうが良いと思います。
駐車場確保のため、首都圏はam4:00ごろの出発になります。そして、帰りもおよそ6時間の工程であるため、鶴岡を23時ごろに脱出できたとしてもam5:00になります。新潟ルート、山形市ルートと両方日帰りをやってみましたが、かなり体力使いますし事故の元。おとなしく宿泊場所を探したほうが身のためです。
宿泊場所については、これは気合で探す必要があります。山形市内に探したいところですが、帰り鶴岡→山形市内へ向かう国道112号線月山道路が大渋滞となり、帰りが0:00を過ぎて深夜になります。可能であれば、鶴岡市内、南下してあつみ温泉、北上して酒田市のほうに探すのがおすすめです。

①-d 天気の確認

花火鑑賞の前日に天気や風を確認することは当たり前なのですが、本大会はかなり重要です。
というのも、A席で使われているグラウンドが、雨がふると信じられないほどぬかるみになり、かなり悲惨なことになるからです。前日及び当日に雨が降っている場合は、長靴、汚れてもいい靴などの準備が必要です。泥にハマって靴が脱げてしまうくらい深い泥沼になります。浅めの田んぼみたいな状態です。要注意です。

晴れているときはこのように、サラサラの土なのですが・・・。(2018年大会)

雨開催のときはご覧のように泥沼となり、靴の跡がくっきり残るくらいです。(2014年大会)





②当日 花火会場までの移動

当日の現地への移動手段は
 ・電車
 ・車
となりますが、電車については駅から歩く、もしくはシャトルバスで行けば良いので特にノウハウもありません。ここでは、車移動についてのノウハウです。

②-a 東京から鶴岡までは山形経由?新潟経由?

東京エリアから鶴岡市に向かうには大きな山脈を越えるため実質2つのルートに絞られます。
 ・東北道を北上し山形市から月山を超えて鶴岡に入る(青ルート)
 ・関越道を北上し新潟から国道7号線で海沿いを通り鶴岡に入る(赤ルート)
私のおすすめは、圧倒的に赤ルートです。なぜなら、山形市〜鶴岡市の間にある国道112号月山道路が大混雑になるからです。通常数十分の道の通過に3時間以上かかるような状況になります。
ですので、特に理由がなければ、新潟周りのルートを使い日本海の景色を堪能しながらドライブすることをおすすめします。

が、どうしてもお住まいが仙台や山形市の場合など、山形市方面から移動する必要がある場合もあるかと思います。その場合は、13:00ごろ山形市を目安に国道47号線 最上川沿いを使って鶴岡市に向かうことをおすすめします(上図の赤いルート)。一般道なので一見してみると月山道に比べて時間がかかるように見えますが渋滞はあまり多くなく(それでもいつもより渋滞します)、比較的安定して鶴岡市内に入れます。

また、長距離運転は辛いが、現地では車があったほうが観光するのに便利だなぁと思う方向けにレンタカーを使ったハイブリッド作戦をすることもできると思います。
鶴岡に宿泊できた方はもしかすると宿の方が会場まで送ってくれたりするかもしれませんが、津呂丘駅でレンタカーを一泊二日で借りることで移動も自由にできるプランを作ることができます。
さらにレンタカープランは応用編として、東京〜新潟駅まで新幹線で移動し、そこでレンタカーを借りるというプランもあります。新潟駅〜鶴岡駅は車移動で2.5時間の運転です。実際2023年に私がやってみましたが、休憩除くと走行時間は2.5時間でした。大きな休憩が必要な移動時間では無いため、だいたい3時間程度をめやすにすればよいのではと思います。特急いなほでも2時間乗車の距離なのでほぼ時間的には変わりません。

②-b どこに車をとめる?

駐車場は大きく、2パターンがあります。どちらも有料座席のチケットが必要なので、極端に早くは埋まらないです。好みにより選んでください。
 ・鶴岡駅北側に広がる大会本部が用意してくれている駐車場
 ・シャトルバスを使って離れたところにある駐車場
鶴岡駅北側にある駐車場は、だいたい15:00までを目安に入ることをおすすめします。入る場合は、下図の緑色部分(鶴岡東工業団地周辺)の少し離れた場所がおすすめです。なぜなら、大会が終わったあとに出る際に渋滞に巻き込まれずにすむためです。この駐車場から大会開場まではおよそ30分の徒歩になります。途中スーパーがあり、買い出し可能です。

シャトルバス連携駐車場は、私は櫛引公園の駐車場をよく利用しています。17:00についても止めることができます。鶴岡駅北口が難しかった場合はこちらに来るというのも手です。シャトルバスは頻繁に発車しており、10分程度の待ち時間でバスで行くことができます。冷房も付いてるし楽です。櫛引公園の駐車場には温泉(下写真の右側の丸い建物)があり、シャトルバスから降りたあと温泉に入ってから帰路につくということも可能です。温泉は23:30までの延長営業をしており、お風呂を利用することができます。

本大会のシャトルバスは通行区分された専用のルートを通ります。よって渋滞とは無縁で会場に入ることができることが大きなメリットです。 専用ルートと言うか超狭い堤防の上の道をバスが走るというスリリングな光景が見れます(笑)

ただし、大会会場のシャトルバス到着場所からA席までの道のりが結構長いです。30分くらい歩きます。2023年度は有料席をしっかり区分けしたため、堤防の川沿い側を歩くことができず、堤防の外側を歩いて中央入口まで行き、そこから少し並んで階段を登って会場に入るようなルートになります。そのため、櫛引公園17:00発でも、なんだかんだで座席につくのは18:30ごろとなります。櫛引公園は17:00が最終目安です。その前の時間には乗っておいたほうが余裕があります。


③花火終了〜帰路

花火終了後、大人数が同じようなところに向かうので混雑は避けられません。
まず、大前提として、現地に少しとどまり移動を遅くすることは良い作戦です。東京都内の大会は50万人や80万人といった人数が主に電車で移動するため、数カ所の周辺駅がボトルネックとなるためなかなか混雑がはけない状況が続きます。一方、赤川大会は観客数に差があるという事情もありますが、それ以上に利用する交通機関に違いがあります。多くの人が近所の方や車での移動になるため、比較的早い段階で混雑が分散するのです。なので、会場で30分程度ゆっくりと帰り支度でもしてから動き出すと極端な混雑にははまらないでしょう。

とはいえ、車の混雑があるので、私が何度か試したノウハウは次のとおりです

③-a 駅北側駐車場からの脱出

ここに止めた人はとにかく線路の南側に向かってはいけません。そして西側にむかってもいけません。東側は川があるので狙うは北側です。とにかく北側にむかって混雑から脱出しましょう。道の駅庄内みかわくらいまで大きく周りそこから西側東側と散っていけば大きな渋滞には巻き込まれません。

③-b シャトルバスに乗るまで

シャトルバス乗り場は正直混みます。これは仕方ないのですが混みます。30分程度の待ち時間ができてしまうことは覚悟しましょう。ここだけは仕方がない・・。かなりの本数を出してくれているので見た目の行列の割にはスムーズなのですが、雨が降ったりしてるとこの行列はちょっとつらい・・。
ですが、シャトルバスに乗ってしまいさえすれば、駐車場から先は全く渋滞とは無縁です。

③-c 新潟方面への帰路

新潟方面へは、全く混雑はありません。国道七号線はいたってスムーズです。深夜の国道七号日本海沿いは星がきれいです。深夜のドライブなり眠くなったら、車を止めて星空をゆっくり見てみてください。これも思い出になります。本当にきれいです。

③-d 山形市方面への帰路

②-aの行きの話にも書きましたが、帰りもご多分に漏れず月山道は大渋滞を起こします。いくら一本道でもこの道は避けるべきです。経験では通過に3〜4時間かかりました。
ではどうするかというと、行きにおすすめする国道47号最上川沿いルートです。こちらのほうが圧倒的位早いです。 途中、古口駅前にある信号で渋滞しその渋滞の影響で30分から1時間程度の渋滞が発生しますが、それでも早いです。 この古口駅前の信号、夜間はほとんど意味をなしてないのでこの花火の帰りの時間だけでも青時間の延長操作などをお願いしたいです。


いかがでしたでしょうか。以上が、赤川花火鑑賞に向けた準備ノウハウと、鑑賞後のノウハウでした。
より快適な花火鑑賞になるためにも、事前事後の準備をして、みんなで赤川花火を楽しめればと思います。

さぁ、そしていよいよ花火大会鑑賞日記本編です。ぜひご覧ください。

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